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2011年06月15日

起業して今に至るまでを振り返ると

こんにちは! 

平成21年9月からとよなかインキュベーションセンターに入居しているNayutty(ナユッティー)木島奈由多(キジマナユタ)と申します。私は平成21年の7月に起業したのでもうすぐ起業家3年生になります。

まずNayuttyについてですが、簡単に言うと「ペットをデザインする雑貨メーカー」です。ペットをモチーフにしたデザイン雑貨を企画・製造・卸・販売しています。企画は私が担当し製造は外注です。卸では大手商社様や地方の商社様を通じて全国のペットショップや雑貨屋、お土産屋などの小売店に商品を販売して頂いております。

今日はNayuttyというメーカーが現在に至るまでの経緯を思い出しながら書いてみようと思います。

普通に考えると「経営者失格」というようなことも書いていますが、どうか大きな心で読み進めてくださいませ。

起業当時ですが、私は営業が嫌いというか苦手でした。よく営業をせずになんとか商品を売る方法はないかなぁと真剣に考えたものです。自分の企画デザインしたものを納得いくまで形にして商品を作りたいという想いは会社を辞めて起業するぐらいですから異常に強かったと言えます。しかしそれを売るという「営業」に関しては無知で無経験で無計画でした。良い物を作れば勝手に売れるとか訳の解らんことを考えていました。今思えば売り先が無ければサンプルを作ってくれる外注企業すらないという状況で一体なにをやってんだという感じです。

そしてろくに営業もせず企画書やデザインばかり考えるだけの日々が過ぎました。ある程度の納得いく企画書が出来たので「これを持って営業しよう」となったわけです。
さぁ、どこに行こうか。電話帳やネットでショップとか検索して電話営業するも全て玉砕。このころは電話の受話器を持つのがなんだかとても嫌になりました。

さて、最低限の営業で効果を出す方法はないかと本気で考えたのがたしかこの頃でした。結果ですが、電話するところを商社だけに絞りました。商品の流れを「Nayutty→商社→複数の小売店→多くのユーザー」という流れに出来れば営業する回数が減る。逆に出荷数量は増えて売上もアップするし一石二鳥じゃないかと本気で思っていました。甘すぎでした。

しかし、最低限の営業で効果を出す為という理由で始めた商社への営業はめげずにアタックし続けました。そしてやっと初めて注文をいただいた時にはこれで営業が楽になって出荷も楽になって自分は新商品の企画に集中できるぞって思いました。これも甘かったです。なぜなら商品は「Nayutty→小売店」の流れですが伝票は「Nayutty→商社→小売店」という2重構造になっていたからです。急に注文が増えて朝から晩まで何十件も注文が入って荷造りをしては出荷するという忙しい日々になりました。
メーカーとしてこの上ない嬉しい悲鳴だったのですが、後になってそれが本物の悲鳴に変わるとは思いもしませんでした

新商品の企画どころか休みもなく出荷に追われる日々が続いて、やっと商社へまとめて出荷するということが決まったときには2ヶ月くらいが過ぎていました。もう次の企画の営業用サンプルが出来ていないといけない頃でしたが企画書すら出来ていませんでした。これから悲鳴があがるような日々が来ました。

で、その悲鳴についても詳しく書こうと思っていたのですがとても長くなりそうなことに今気付いたのでまとめにかかります。

今の自分は営業が苦手だということをハッキリと認識しています。でも営業マンを雇う余裕はありません。どうしたかというと仲間が増えました。不思議な縁があって一緒にNayuttyの商品を売ってくれると言ってくれるメーカー数社と仲良くなることが出来ました。商品の流れとしては「Nayutty→メーカー数社→複数の商社→多くの小売店」という流れです。こういうのを「仲間卸」と呼ぶそうです。もちろんマージンは支払いますが営業を雇うよりははるかに低コストです。同じメーカーなので共通の意識みたいのもあります。

経緯はいろいろはしょりましたが苦手だと思って、何とかしたい、何とかならないか、といつも思っていた「営業」が、今となってはまったく予想もしていなかった方向に進んでいこうとしています。

続きはまたいつかのコラムということで。ありがとうございました。

                   Nayutty  木島奈由多



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Posted by とよなかインキュ at 19:58 │会員起業家コラム