ちょっと新聞記事にひとこと言いたかったのでアップします。
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「インキュベーション施設」
もう市民権のある言葉であろう。
創業後間もないベンチャーなどに仕事場を提供する施設のことであるが、
元々は”孵化(ふか:インキュベーション)”から派生した言葉である。
私の事務所も昨年よりお世話になっている。
このインキュベーション施設の入居率が低下しているという記事があった。
これに対して、資金調達の仲介や販路開拓、技術開発の手助けといった機能を充実さえて
利用促進を促すとのこと。
インキュベーション施設は2000年前後から増加し、
現在は全国で約200ヶ所以上あるとされるが、
入居率は伸び悩んでいるという。
例えば全国32か所で施設を運営する中小企業基盤整備機構の
2009年度の入居率は89.8%
2006年度の入居率は95.9%をピークに低下が続いている。
原因は以下の通り。
●起業意欲の減退
●業績悪化した企業のオフィス縮小
●大学発ベンチャーの減少
●一般賃貸ビルの低料金サービス化
など
これ以外にも、立地の悪さや施設の旧式化などが影響しているという意見もある。
思えば、2006年度は経済が活況に沸いていた時期で、
ベンチャー機運も高まっていた。
個人的には、2009年の入居率89.8%は、
民間のビル入居率に比べて決して低い数字ではない。
この時期においてはむしろ健闘していると思われる。
ベンチャー企業にとって、起業時にはできるだけ低コストに抑えたいのはもちろん、
インキュベーションセンター内の様々なバックアップサービスを受けられることや、
同居者である仲間たちの存在はとても大きい。
また、一般に賃料が低く、一時金のないインキュベーション施設は、
創業後間もないベンチャー企業には魅力的で、
販路開拓や技術開発の手助けというサービス機能などをさらに充実させれば、
一般小規模賃貸オフィスより優位であることは間違いない。
このような目に見えない価値は非利用者には把握しづらいと思う。
もちろん、ビジネス上の採算ラインは確保しなければならないが、
民間ビルのような投資対象や収益目的の事業構造ではなく、また、
そもそも長期利用を前提としない、いわゆる”孵化器”なのであるから、
必要以上に、入居率の高低で一喜一憂することはないと考える。
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「目に見えない価値」をどうみるか?
不動産の価値を判定する専門家として、これは今後の大きなテーマだと感じます。
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アイライフ不動産ギフトサービス
代表 深澤俊男
http://www.i-life-gift.com
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